安達鷹矢

安達鷹矢

田舎と都会で求められるものの違い

豊かな田園風景広がる田舎で、静かに仕事をしていく。ITが発達した近年では、都会からの田舎で行うリモートワークにも注目が集まります。安達鷹矢さんは、新卒で入社した大手IT企業を辞めて篠山に移住してきました。

なんか、このまま都会で働くのも楽しいのは楽しいけど、朝早くから夜遅くまで働く、これいつまで続けりゃいいの?って思って。元々やりたかった事と合致した活動に出会ったし、すぐ辞めて移住してきました。”

都会の企業で勤めていた安達さんは、古民家再生を手がける社団法人のPR手法に感銘を受け、転職するために篠山市へ移住しました。そこで新たな仕事が始まりますが・・

いけるかな、って思って移住したんです。そしたら全然ダメでした。(笑)学校を出て企業で少し勤めただけの自分は、ゼロから生み出す力が全く無かったんですよ。それで、あ、これヤバいやつだなって。(笑)”

都会から田舎へ、大企業から小さな組織へ、そこで求められる能力は全く違っていました。

所持金と預金残高を全額寄付!?

“最初の社団法人との契約は元々半年限りだったので、契約後に結局お金に困ったんですよ。仕事選ばなければ収入はあったんですけどね、それじゃわざわざ会社辞めて移住した意味も無いなって。でもお金必要でお金に囚われて。(笑)何しに来たかもう意味わからなくて、所持金と預金残高を全部寄付しました。(笑)”

お金が無くなり満足のいく仕事が見つからなくなった安達さんは、何と持っているお金を全て寄付したそうです。

“そしたら、意外と生きれたんですよ。一ヶ月だけですけど。その時に、死なないんだったら好きな事するか、って思って。”

既に地域のコミュニティに入っていた安達さんは、地域のおじいちゃんおばあちゃんと物々交換をしたり友人を呼んでパーティをしながら1ヶ月を過ごしたそうです。これも、コミュニティが色濃く残る地域だからできた事だろうと安達さんは語ります。

生活コストを下げて、利益率を上げる

その後、家を購入しその一室を日本酒BARヘ。旅するリノベーション集団と出会い、家のスペースもリノベーションしてフリーランサーのためのシェアオフィスやBBQパーティができる場として活用していきます。

“自分の生活にかかるコストを正確に把握してると、それを減らしていけるでしょ。生活の中で出て行くお金を減らして、自分にとって負担にならない形や好きな事で稼げる量を増やして収支の利益率を上げるのが、豊かな時間を持つには大事ですよね。”

毎日の忙しさに追われ目の前の時間を大切にできなくなっていく。そんな疑問を一度立ち止まって見直すのは勇気がいる事もあります。「何のために働いているのか」を考える事は、自分の人生を幸せにしていく第一歩かもしれません。自分の好きな事を好きなだけやってるんですと語る安達さんの暮らしはとても豊かに見えました。

プロフィール

名前:安達鷹矢
性別:男性
年齢:28歳
家族:独身
所属:フリーランスPRプランナー・日本酒BAR初音・ランサーズハウス篠山
移住:2011年9月
出身:大阪府高槻市
移住前の居住地:大阪府大阪市