仕事は大変なものです。働いている時間のほとんどは、しんどいものではないかと筆者は思います。しかし、そのなかでもこの仕事をやっていてよかったと思える瞬間はあります。そして、家族のために、という気持ちが仕事を続けさせてくれる気がします。
今回、ご紹介する株式会社コミナミさんは、誰か大切な人のために仕事をしていきたい人におすすめします。おもな仕事内容は、建物に使われる鉄筋の加工・組み立てや、工場で出たリサイクル可能な資源の運送になります。
「自分が仕事で携わったものが、建物として目に見える形で残る。それが嬉しいらしいですよ。」と仕事の魅力を穏やかに語る代表取締役の小南稔彦さん。今回は、小南さんにお話を伺いました。
”まずは鉄筋の加工・組み立てのお仕事についてお伺いしたいです。”
「地元丹波地域はもちろん、京阪神地区などの建設現場に行き、鉄筋の組み立て作業を行います。鉄筋は、仕入れたものを社内工場で加工し、現場にもっていきます。」
「作業は難しくないです。1、2回やったら慣れます。やればやるほど深みを感じるのですが、基本的には鉄を切って曲げるだけなので、経験がなくても大丈夫です。」
建設現場の作業でいうと、下請けの会社はあまり良い扱いを受けないというイメージがありますが、全くそうではないらしいです。
「昔は、下請けは仕事をして当たり前と思われていました。しかし、今は、下請けが仕事をしないと建物ができないと重宝されます。」
「少しでも安全性に関わる悪いことをすれば、厳しい指摘を受けます。しかし、きちんと安全性に気を付けていれば大事にされます。」
しかし、しんどい仕事でもあるそうです。小南さんは、現実的な厳しさをありのままに話してくださいました。
「実際の現場は、暑い、寒い、しんどいでなかなかです。特に、夏はなかなか風が吹かない場所で仕事するので本当に暑いですね。」
どうやら、自分の体にある程度自信がないと厳しそうな仕事のようです。外の気温の厳しさを平気と思う人ならば、大丈夫だと思います。
「鉄筋工は、仕事の忙しさに波があります。夜に残って仕事する必要がある忙しいときもあれば、全く仕事がなく手が空くときもあります。そのときは鉄筋工以外のお仕事をやってもらいます。」
「うちは鋼材の卸売りもやっているので、取引先に鋼材をトラックで運んだりします。あとは、お客様の工場で出たリサイクル可能な資源をトラックで回収したり、また、不要な廃棄物を指定された処理場へ運ぶ仕事もありますよ。」
同じような仕事だけを長年続けていくと、どこかのタイミングで飽きがきてしまい、流れ作業のようになりがちです。しかし、複数の仕事に携わる機会があれば、気分も切り替わり、仕事への手応えも見失わずにすみそうです。
現在の建設ブームに影響を受けてか、取引案件は手一杯だそうです。
「ここ最近は、おかげさまで忙しいね。手一杯で手放した仕事もあります。」
「業績を急激に伸ばした場合、急激に落ちる可能性もあります。なので、規模は大きくなりすぎずに自社のスタイルを守りながら運営していきたいですね。」
”自社のスタイルとは何ですか?”
「社員自身が携わったものをお客様に運ぶことですね。例えば、廃品回収でいうと、自社が保有するトラックで社員が引き取りに行き、自分自身でお客様に届けるということです。」
自分が携わった製品を、自分でお客様に運んで届ける。直接自分で届けることで、誰のために自分が仕事をしているかを実感しやすいのではないかと思います。
”御社にはどういう人が合いますか?あるいはどんな人が会社に定着されますか?”
「真面目な人やね。お子さんがいる人も多くて、家族を食べさせていくために働いている人が多いね。」
「なので、うちは土曜出勤がある場合は、25%増しになる休日手当も出しています。育ち盛りの子どもがいる従業員が多いので、そこを配慮してです。」
「うちの社員には、会社を好きになってほしいね。今は歴代で会社の雰囲気が一番良いです。だから今の良い状態から落としたくないですね。仕事をしていて、もちろん毎日しんどいことも悔しい事はあるんですが、みんなの顔を見ていたら落ち着きますね。」
仕事は大変なものです。それでも、続けられるのは自分の大切な人を守っていくためではないかと思います。この記事を読んで心にひっかかった方、どうぞ問い合わせてみてください。