ハムを手にもつ可愛いブタさんのキャラクター。おそらく丹波篠山市出身の人ならば見覚えがあるでしょう。今回ご紹介するのは、そのキャラクターがトレードマークの篠山ハム株式会社さんです。人の手で丁寧につくられたハムやソーセージを提供されています。
「生活に身近な食べ物に関連する仕事に興味があり、ここの求人をたまたま見つけたことが入社のきっかけです。」
そのようにお話されるのは、従業員の中西さん。丹波篠山市で生まれ育ち、新卒で自動車ディーラーの仕事を経験され、篠山ハム株式会社さんに入社されました。
「私はお肉が好きで、学生時代に精肉店でアルバイトをしていたこともあります。そこで転職を考えるうえで、地元から美味しい食べ物を提供する仕事がいいなと考えていました。」
生活で身近にふれるものを自分の手でつくり、提供したい。そんな想いが中西さんから伝わってきます。
近隣エリアだけでなく、全国各地にハムやソーセージを提供されていますよね?
「はい。グループ会社が全国に流通網をもつ株式会社ヤマオカで、つくったものは全国各地に提供されます。地元の丹波篠山で働きながら、全国のお客様とやりとりし美味しい食品を提供できるのは、この会社ならではの魅力ですね。」
篠山ハム株式会社さんでつくられるハムやソーセージは、手間を惜しまず人の手でじっくり熟成させています。人の手が生み出す美味しさを評価され、大手航空会社の機内食でも食べられているそうです。
※工場の一角にある直売所ハム売り場。隣の工場で製造加工された新鮮なものが並ぶ
中西さんの仕事内容は何でしょうか?
「ハムのスライス加工が主な仕事です。ハムをオーダーに合わせた薄さや大きさに加工します。他にもお客様のオーダーを聞いたり、どういうものを製造するか打ち合わせもしますね。あと、ちょっと変わった食材を加工することも…。」
気になりますね。例えば、何でしょうか?
「豚肉ではないです。例えば、ワニやラクダ、ハト。一番印象に残っているのはニシキヘビです!唐揚げとして食べられるように加工しました(笑)。」
ニシキヘビですか!そんな生き物を食べ物に加工するんですね?
「そうなんです。時々ですが、そのような変わり種のオーダーもあります(笑)。変わった食材を美味しい食べ物に加工できる仕事はなかなか新鮮で楽しいです。」
そのようなオーダーは、仕入れが大変そうですね?
「グループ会社があらゆるところに流通しているので、変わり種の食材を仕入れることができるんです。」
※製造加工だけでなく、お客様折衝など様々な仕事をされるそうです
今後はどのような仕事をしていきたいとかありますか?
「そうですね。地元の活性化につながる仕事がしたいです。地元でとれた食材を使い、自分たちの技術と丹波篠山のブランドを合わせて美味しい食品をつくりたいですね。」
すでに何か企画されていますか?
「今計画しているもので、丹波篠山産の黒大豆を使用した醬油を燻製し、燻製黒豆醤油として、全国各地に丹波篠山の食品を届けたいと考えています。」
※地域の人向けの企業見学のみなさん、つくられたハムに興味津々です
篠山ハム株式会社さんがもつ食品の加工技術とグループ会社がもつ全国規模の流通網。
その2つが掛け合わさり、丹波篠山の地から美味しい食品を全国各地に届けることができる。
地元から全国へ。そんなお仕事はどうでしょうか。