JAと聞けば、農業分野の仕事をしている法人と思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、実際には、金融や介護など暮らしに関わる幅広い分野の仕事を担われています。今回は、丹波ささやま農業協同組合にお伺いし、現場でどんな仕事をされているか取材してきました。
お金を扱う仕事。だからこその責任感
金融部門の窓口業務を担当される松田さん。地元の高校を卒業し、丹波ささやま農業協同組合に入組されたそうです。まず、具体的な仕事内容について聞いてみました。
「お客様が窓口に来られた際に、相談に乗ったり、お金の支払い対応をします。貯金・共済・税金・相続・ローンなど、お金について幅広い分野を対応しています。」
お金を取り扱う仕事。そのために、責任感が必要になる仕事だと松田さんはお話されます。
「お客様にとってお金はすごく大切なものです。なので、間違えることができないという責任を感じます。お客様は私たちがお金に関する事について詳しいと思って来店されるので、期待に応えられるようにしなければなりません。」
「その責任感が大変だと思う瞬間はありますが、お金についての知識が積み重なっていくのを実感するのは嬉しいですね。」
働き始めた頃はわからないことも多く、夕方にまとめて上司に質問されていたそうです。貯金、共済、税金と知識を着実に身につけてきたとお話されます。
「ローンについてはまだまだ知識不足で上司に任せることが多いので、もっと知識を広げていきたいですね。しっかり疑問にお答えできるにようになって、信用につなげたいです。」
人にとってお金は大切なものです。だからこそ、お金についての知識を身につけ、お客様の悩みを解決していくことに価値があります。
自分を慕ってくれるファンのようなお客様を増やしたい
人と話すことが好きで、この仕事に活かせるのではと思ったことがここで働こうと思ったきっかけだと、松田さんはお話されます。
「ものづくりをするよりも、人と会話しながら仕事するほうが自分に向いているかなと思いました。」
「実際に働いてみて驚いたのは、JAが農業以外にも幅広い分野の事業を行っていることでした。最初は農業分野だけだと思っていたのですが、例えば、介護事業や葬祭事業も運営しています。」
幅広い事業があるなかで、金融部門に配属された松田さん。今後、どうなっていきたいか聞いてみました。
「自分を慕って、相談に来てくれるようなお客様を増やしたいですね。“井口さんやから、相談に来たよ”と言ってくれる人を。」
「お客様に人気の窓口担当の先輩がいるんです。お客様も楽しそうにお話されていて、羨ましいなと思いますね(笑)。そういう人は何気ない会話が上手で、お客様も心地よさそうにされています。自分も頑張っていきたいです。」
松田さんが感じる丹波篠山の魅力
「丹波篠山の魅力は、地域の人がみなさん優しいことですね。ご近所の人がよくお野菜をくださいます(笑)。今の時期でいうと、丹波篠山の特産物である黒枝豆ですね。」
地域の人の温かさのおかげで、暮らしやすくも、働きやすくもあるようです。
お客様は、地元の丹波篠山で暮らす人。そんな人と人との温かい関わりがある仕事だなと感じました。農業、介護、金融、どの分野でも地元で暮らすお客様とつながりを築ける仕事でした。