工場での仕事というと、機械で材料を加工したり、手作業で部品を組み立てたりするというイメージを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、それだけが工場での仕事ではありません。モノづくりの方法を考えたり、技術者を教育したり、設備をメンテナンスしたりといろんな仕事があります。
今回ご紹介するのは、人を動かしモノづくりを進める仕事。状況に応じた適切な指示やトラブル対処、メンバーのモチベーション上げなど、現場で働く人を動かし、より良いモノづくりを目指します。
自動車部品やパソコンの組立などを担われる、株式会社テクノワークさん。世界に認められる自動車産業の国際的な品質マネジメント規格(IATF16949)を取得し、万全な品質体制でモノづくりをされている会社です。
そこでグループマネージャーとして働く、藤森さんにお話を伺いました。手を動かしたモノづくりが好きで、株式会社テクノワークさんに入社されました。
人を動かす仕事。人への伝え方を試行錯誤
「私の仕事は、モノづくりの現場の責任者として製造の進捗管理、お客様対応、メンバーへの教育を担っております。」
現場の状況に応じて、人を動かしモノづくりを進めていくのが藤森さんの主な仕事。実際に現場に立って、モノづくりをする機会は少ないそう。
「最近までは、私も現場に立ち製造加工をしていました。2019年の6月から、現場を1歩離れた視点からより良いモノづくりを指揮する立場に変わりました。」
今の仕事のやりがい、そして難しさについてこのようにお話されます。
「一緒に働く仲間と意思疎通を図り、モノづくりの現場を動かすことにやりがいを感じます。しかし、その反面難しさもあります。」
「自分の考えが人に正確に伝わらなかったり、お願いしたことが完遂されなかったり、コミュニケーションにおける難しさあります。そのため、人への伝え方で毎日試行錯誤しています。こんな話し方をすれば気持ち良く動いてくれるかな?とか。」
たくさんの人が働く工場。株式会社テクノワークさんでも、会社全体で210名も従業員が働いています。様々な役割を持った、いろんなタイプの人が働く現場を指揮するのは大変だそう。
「自分はどちらかというと、現場で先頭に立ってガツガツ仕事を進めていきたいタイプ。なので、今の仕事にはまだまだ慣れてない面も多いですね(笑)。」
「しかし、だからこそのやりがいはあります。自分は一緒に働く人の教育にもっと力を入れたいです。新工場設立も控えていますし、現場の技術者の力を引き上げ、次のステップを目指したいですね。」
モノづくりは、1人で完結しません。たくさんの人が各々の役割を果たして、はじめて良いモノができます。藤森さんは、そのチームをまとめる仕事をされています。
「上司から、常に一つ上の立場の視線で仕事をしなさいと教えられました。現場で働いていた頃から、自分がマネージャーならばどう仕事を進めるか考えていたのが今に活きていますね。」
落ち着く、丹波篠山での暮らし
また、家庭では2児のお父さんでもある藤森さん。
「工場での仕事は、時に休日出勤や夜勤もあります。働くときは全力で働き、プライベートでは家族と過ごす。そんなメリハリが大切な仕事だと思います。」
これからの目標として、家族との時間を増やしたいとお話されます。最後に、丹波篠山市での暮らしについても聞いてみました。
「自然豊かで、落ち着きますよね。あとは、子どもと一緒に暮らす環境としても最適。落ち着いた暮らしができるのが、私が思う丹波篠山の魅力です。」
工場での働き方には、様々な職種があります。自分に合った働き方を探してみてください。