地元で働く選択肢
新型コロナウイルス禍により地方での就職や移住を検討している人が増え、地方回帰が注目されています。
市内にはどんな企業が活躍しているのか、インタビューを通じて紹介します!
昔からものづくりが好きで、大学ではプロダクトデザインを専攻し、椅子、ソファー、棚などをデザインして制作していた縄手さん。いつか自分で家具を作れたらと、在学中は自由に制作していましたが、木材を使った家具制作を企業で学びたいと考えるようになりました。3D-CAD(3次元コンピューター支援設計)についても学んでいたため、その経験を活かせる就職先を探して「オーリス株式会社」を選ばれました。
全く知らない土地に1人で移住して、最初は自立して働いていけるのか不安もあった縄手さんですが、職場の皆さんが優しく、いろいろ気にかけてくださり、すぐに溶け込むことができたそう。今では冬にスノーボードへ出掛け、次の日にお互い筋肉痛の報告をしあったり、時にはお野菜をもらったりと地元を離れた縄手さんにとって職場の皆さんは生活の心の支えになっています。
また、会社の目の前に広がる桜の並木道は圧巻の美しさ。親御さんを呼んでお花見をされたぐらい一番のお気に入りだそうです。
大阪にあるグループ会社の営業部と研究開発部からの依頼により、新商品などの試作図面を3D-CADで作成する仕事をしています。完成後、実際に本社工場で生産できるかをチェックして図面に起こしていきます。自分の知識だけで足りない部分は、製造現場に確認などもしながら進めていくため、企画と製造を繋ぐような役割もあります。基本的にはパソコンを使用して仕事することが多いです。
自分の意見もしっかり聞いてもらえて、そこから作製する製品にごく僅かな部分ですが、自分自身の考えが反映することはモチベーションに繋がります。少しでも自分が関わった製品だと思えることは嬉しいことですね。
自社にしっかりとした研究開発部門があることですね。当社は創業76年目を迎える歴史ある会社ですが、その研究開発の火を絶やさないようにしてきたことは、製造業としての誇りを持てる部分であり、魅力でもあると思います。近年では開発に関わりたいと考えて就職を考える方も多く、「ものづくり」に触れたいと考える人が我が社を訪れてくれるのは大変嬉しく思っています。あとは他の同業者よりも機械化していること。よく驚かれます。
自社では15年ほどのサイクルで昇進しているように感じていますが、最近ではやる気さえあればステップアップできるよう人材育成に取り組んでいます。実際に近年では33歳の最年少マネージャーが誕生しました。
その一方でキャリアアップについての考え方は個々に違いますので、設計など自分の得意と感じる仕事で専門性を磨いてもらうことも可能で「マネジメントかスペシャリスト」を選択して進んで行ける環境を用意しています。
繁忙期がはっきりしていて休日のイレギュラーな出勤はほとんどないので、安心してプライベートの計画をたてられると思います。土曜出勤があるときもありますが、お盆や年末年始などの長期休暇は他社より比較的長いです。産前産後の休暇、育児のための時短勤務なども取得しやすいと思います。また今後は新しく、丹波篠山にマッチした多様な働き方に応えられるような仕組みを増やして行きたいと考えています。
多くを求めてはいません。思い込みを持たず、「まずやってみる!ことが出来る人」ですね。入社後に様々な新たなことを実体験で学び、吸収することで新たな個性として成長していくと考えているため、「素直な人」「興味関心を持つ人」というのが「ものづくり」に向いているのかもしれません。
入社後、最初の半年間は「ものづくり」の一員として生産現場に、残りの半年間は事務的な部署に、1年間研修生としてじっくり経験を積むことができるため、いきなり配属ということはありません。会社の理念や職場の人達の気持ちや考えを理解しながら仕事に取り組める環境を用意しています。
「オーリス株式会社」
事業内容:インテリア・収納家具の企画、製造、販売
住所 | 兵庫県丹波篠山市西岡屋681-1 |
連絡先 | 079-552-7772 |
社員数 | [市内事業所]169名(男118名・女36名) |
URL | https://classo.jp/enterprise/olis/ |