・創業101年「清酒 秀月」
大正5年、丹波杜氏のふるさとここ丹波篠山に、丹波杜氏である初代狩場藤蔵が造り酒屋を自ら立ち上げました。弊社は、300石程の小さな蔵元ですが、従業員7名、酒造繁忙期には20名が働いています。
・働き方は様々、ライフスタイルに合わせた仕事の在り方
良いお酒を皆様にお届けするため、製造直売にこだわっているので、製造・販売に係る様々な仕事があります。現在、正社員のうち2名は、冬季は蔵人として酒造りをして、冬季以外はお酒の手入れや瓶詰めに係る仕事、又、販売の仕事もしています。
季節雇用の蔵人の中には、農業をするために篠山にIターンで移住してきた方もいます。春から秋にかけては農業に従事し、農閑期の冬には弊社で酒造りに取り組んでいます。
※インタビュー者:狩場酒造 代表 狩場 一龍様
・有期契約の方が杜氏に興味を持たれて技術を学ぶ事はできますか?
勿論できます。酒造りの経験を積めば丹波杜氏組合に加盟し、丹波杜氏になることができます。
・職人と呼ばれる経験を積むにはどれぐらいの時間がかかりますか?
一人前の杜氏になるには約10年かかるといわれています。しかし、酒造りをするには色々な工程が有って、どれも重要な作業なのでそれらの仕事を一つ一つ覚えていけば良いのです。
当蔵の杜氏は86歳現役丹波杜氏では最高齢です。その杜氏が「酒造りは毎年1年生」と言っています。奥の深いやりがいのある仕事です。
・まずどんな内容のお仕事から覚えればいいのでしょうか?
先ずは、先輩の蔵人と一緒に作業をしながら、酒造りに使う道具や機械の使い方を覚えていきます。例えば、原料米を洗う。蒸したお米を運ぶ。ポンプを使ってお酒を移動する。このような内容の仕事です。先輩方はみんな丁寧に指導してくれますので、自然と覚えていきます。
・農業 × 杜氏 =「やりがい」とは
当蔵の藤井杜氏は、「我々杜氏の仕事は、麹菌や酵母等の自然の力がお酒を造るための活動しやすい環境を整えたり、お手伝いをすることです。」と言っています。
農業もその土地の土壌やその年の天候に左右され、自然との共同作業で作物を育ていきます。そういった点では農業と酒造りとは相通じるところが多くて、魅力とやりがいを感じるのではないでしょうか。
・清酒「秀月」のこだわり
原料米にこだわり、麹米は「山田錦」を使用し、お米は全て精米歩合60%です。仕込み水は、自然に恵まれた丹波篠山の清らかな伏流水を使っています。
造りは、「子どもを育てる」ように目をかけて決して手を抜きません。
搾りは昔ながらの搾り機で、丸一日かけてゆっくりと搾ります。出来上がったお酒の品質管理を徹底し、良い状態でお届けできますよう直売方式を採っています。
・「清酒 秀月」今後の挑戦
さらに質の高いお酒、これからの日本酒の主流となると思われる吟醸・大吟醸を造っていきたいと考えています。
そして、多くの方に喜んでいただけるよう営業・販売にも力を入れ、どうすればお客様に満足していただけるかを念頭に置き、従来の日本酒という枠に捉われない柔軟なマーケティングを展開していきたいと思っています。
酒造り・販売、全般に関わる仕事に興味のある方はぜひお越しください。お待ちしています。力を合わせていきいきと共に歩んでいきませんか。