Mariko Uemura

Uターン女子life#5

植野 真理子 Tambasasayama-Osaka

年齢を重ねると自分が生まれ育ったまちがふと恋しくなる。地元を離れて都会に住んでいる方がよく言われる言葉です。子どもの頃に慣れ親しんだところで暮らしたくなります。

ふと丹波篠山が恋しくなる都会での生活

「地元を離れた大阪での暮らしは、憧れのアパレルの仕事に就けたこともあり、仕事もプライベートも充実し満足していました。」

このようにお話しされるのは、Uターンされた植野さん。現在は住まいのある丹波篠山から大阪に通勤されていますが、以前は大阪に住んでおられました。しかし、大阪での生活が5年ほど経った時に都会での生活に息苦しさを感じるようになり、地元に生活の拠点を移されました。

「大阪での生活が数年経った頃に、大阪での生活に落ち着かなさを感じるようになりました。休日に遊びに出かけてもなかなかゆっくりできずに、暮らしがせわしなく感じていました。」

「逆に、丹波篠山は人も穏やかでゆったりしていますし、緑も溢れていて心が落ち着きます。やっぱり小さい頃に慣れ親しんだ篠山の風土が恋しくなったんですかね。」

また、大阪に1 時間程度で行くことができ、アクセスには不便しないと話されます。現在は大阪まで通勤されており、大阪で好きな仕事をし、地元ではゆったりと落ち着いた生活を送られています。

「20代の頃は地元があまり好きではありませんでした。おしゃれな服があるお店が少なく、当時はもの足りなさを感じていました。早く大阪に出たいとすら思っていましたね(笑)。でも、大阪での生活にも疲れを感じ、一度リセットしてすっきりしたいと思い、丹波篠山に生活拠点を移しました。」

丹波篠山に帰って感じる親との距離の近さ

さらに植野さんは、Uターンされて親との距離感も大きく変わったと話されます。

―― 丹波篠山に戻ってこられて価値観に変化とかはありましたか?

「親の存在のありがたみを実感できるようになりました。特に結婚後なんですが、料理・掃除・洗濯等の家事全般を自分でするようになって、本当に大変だと感じます。今までは親がやってくれることが多かったので、ありがたみを感じます。なかなか面と向かって、ありがとうとは言えないですが(笑)。」

「昨日も親と一緒にぼたん鍋を食べました。住まいも実家と近いので気軽に会いに行けます。夫の実家も近くなので、畑で採れた野菜やお米をいただいたりと助かっています。」

―― 旦那さんのご両親とも仲が良いのですね。

「昨年の父の日は私と夫の両方の父親に来てもらい一緒にお祝いしました。なかなか互いに会う機会がないので、仲良くできればと思ってパーティーをしましたね。」

ご両親と住まいが近いこともあり、一緒にご飯を食べる機会が多いそうです。遠方に住んでいるとなかなか会う機会がないのですが、同じ市内に住んでいると気軽に会いに行けます。年齢を重ねる親に何かあった時に、すぐに駆けつけることができる安心感もあります。

都会ではなく地元でゆっくりと過ごしたい。地元に戻るか、都会に残るか迷われる方も多いのではないでしょうか。そんなときは、自分の思うままに一歩を踏み出すのがきっと心穏やかな生活につながります。