「先輩就職所 座談会」vol.1

「丹波篠山で働くということ、丹波篠山で暮らすこと」

 

丹波篠山市内で働く就職5年目までの先輩5人に集まっていただき、お話を伺いました。

 

大学や出身地などの関係で他市での生活を経てもなお、なぜ丹波篠山市内で働くことを選んだのか。そこには、一人ひとり違った理由がありました。そして、これから就職先を検討する高校生や大学生へ一足先に社会の先輩だからこそ伝えられることがある。

 

この座談会では、就職先を選んだ決め手、丹波篠山市で暮らす良さ、実際に就職して感じたことなどを皆さんへお届けします。なんとなく「就職は市外で」と思っている人、これから就職先を検討する高校生や大学生に、「地元で働き、暮らす選択肢」もあることを知ってほしい。そんな想いをこめて紹介します。

 

左から大久保さん・余田さん・石田さん・外川さん・西家さん

 

座談会参加者

・大久保 翔さん

出 身:丹波篠山市

卒業校:関西大学(篠山鳳鳴高等学校卒業)

就職先:丹波ささやま農業協同組合(4年目)

 

・余田 匠陽さん

出 身:神戸市北区

卒業校:篠山産業高等学校

就職先:平和発條(株)(2年目)

 

・石田 真衣さん

出 身:丹波篠山市

卒業校:篠山東雲高等学校

就職先:関西興業株式会社(オータニ広尾カントリークラブ)(2年目)

 

・外川 芽衣さん

出 身:丹波市

卒業校:氷上高等学校(丹波市)

就職先:医療法人社団紀洋会 介護老人保健施設 咲楽荘(4年目)

 

・西家 佳音さん

出 身:丹波篠山市

卒業校:篠山産業高校学校

就職先:伸和工業株式会社(3年目)

 

 

 

・みなさんが就職先を選んだ決め手はなんですか?

 

 

 

\なんとなく(笑)働いている方の印象が毎回良かった/

西家:市主催の企業紹介フェアでお話を聞いた企業の一つが今の会社でした。それから現実的に就職先を考え始めたときに、たまたま最初に目に入った求人票が同じ伸和工業でした。「そういえばフェアのとき、社員さんの説明も丁寧で良い感じだったな〜。」と思い出して、そこからどんな会社なのか自分なりに調べたり、母に相談したりしました。その後、会社見学に行ったときに、働いている皆さんが笑顔で挨拶してくれて「働きやすそうやなぁ〜」と思って就職することに決めました。

 

 

\大学に行ってまでもやりたいと思えるものが見つからないなら就職しようと思った/

外川:将来の夢を考えて大学行くか就職するか考えたときに、大学は楽しそうだし、行けば選択肢も広がるとも思ったけど、大学に行ってまでもやりたいと思えるものが見つからなくて、色々考えた結果、就職を選びました。また、父親が介護福祉士だったことと、子供のときから祖父と祖母のことが大好きだったので、働きながらお金をためて資格も取れる介護福祉士を目指しました。

 

\スタッフさんの明るさが印象的/

自分の働く会社は絶対に見てから決めようと思っていました。介護施設は丹波市にも丹波篠山市にもたくさんありますが、高校の授業の職場体験でいろんな会社を知り、職場の雰囲気や環境を実際に見て、楽しく働くなら「咲楽荘」がいいと思いました。グループでさまざまな事業所や職種があるため、自分にあった働き方ができると思ったのと、とにかくスタッフさんの明るさが印象的で決め手になりました。

そんな私も昨年、介護福祉士の試験に無事合格しました。みんなに支えてもらったおかげだと思いますし、この職場に決めて良かったと思っています。

 

 

\篠山産業高校に通っていたから丹波篠山市への通勤は大変じゃない/

余田:神戸市北区に住んでいて、通勤は車で約50分かかります。

 

担当者:車で50分!?地元で働く良さは通勤時間が短いことも一つやと思っていたけど違うんやね(笑)

 

余田:そうですね(笑)車の運転が好きなので、春なら桜、秋なら紅葉など、車窓からの季節の変化を楽しめて大変ではないです。自宅近くにも就職先は多かったんですが、3年間、電車と自転車を利用して篠山産業高等学校に通っていたこともあって、私にとっては遠いエリアではないため丹波篠山でも就職を考えていました。

 

\楽しそうに仕事をしている姿が印象的/

きっかけは高校2年生の時に平和発條に行かせてもらったインターンシップです。就職体験をする中で、職場の皆さんがにこやかに挨拶してくれたり、優しく声をかけてくれたりするなど、ほんと楽しそうに仕事をしている姿が印象的でした。実際に働き始めたら職場の皆さんがすごく丁寧に仕事を教えてくれました。見た目ちょっとイカツイ先輩もいますが(笑)そんな先輩ほど特に優しくて、結果としてこの職場であれば長く続けていける自信みたいなものを持てています。

 

私が就職を考えて情報収集などをしている時に、たまたま目に入ったテレビ番組で「なぜ若者がすぐに仕事を辞めてしまうのか」という特集がされていました。その番組ではほとんどは人間関係がうまくいっていないことを知り、働き辛い環境の大変さを知りました。もちろん給与や休みも大切だけど、それよりも職場環境の良さを重視して就職先を探していきました。

 

 

\きっかけは市の企業見学会/

石田:私は小さい頃から人と話したり、話を聞いたりすることが好きで、いずれはサービス業や接客業に関わりたいと考えていました。高校2年生のときに、市で開催された企業見学会でいろんなタイプの企業を見学できたので、その中で今の会社が自分に合うんじゃないかなと感じたことがきっかけです。

 

\得意なことや好きなことが自分自身のスキルになる/

 

担当者:もともと接客業を目指していたんですか?

 

石田:就職を考えた時はそこまで考えてはいなかったけど、もともと人と話すのが好きで、それを活かせる仕事はないかなと考えていました。実家ではおじいちゃんとおばあちゃんとも一緒に住んでいるので、いつでも日々の出来事などを話しながら笑顔で過ごしていました。そんな背景があってからか、誰とでも話せて仲良くなれるようになっていましたね。ゴルフ場にもいろんな地域から様々な世代のお客さんがお越しになるので幅広く対応できます。今では得意なことや好きなことが自分自身のスキルになっているなと感じています。

 

 

\地域の人としっかり関わらせてもらえる仕事を探した/

大久保:私は最初に進路を考えたとき、両親も教師ということがあり、教師を目指して大阪の大学に通っていました。ですが、いろいろ将来を考えていく中で、市外で働く可能性がある学校の先生にあまり魅力を感じなくなっていました。実は今は元気ですが、中学生の時に大きい病気を患って自宅で過ごすことが多かった時期がありました。その時に地域の人の優しさに触れ、「仕事をするなら地元で」と、どこかで考えていたのだと思います。そのことに気付いてから地域の人としっかり関わらせてもらえる仕事を探し始め、僕の場合は農協に就職しました。

 

 

・実際に働いてみてどうですか?ギャップとかはありましたか?

 

 

\苦手だったけど慣れてくる/

西家:会社ではパナソニックなどの照明器具の製造組み立てをしています。入社前は細かい作業はあまり得意ではなかったのですが、最近では作業にも慣れてきました。今では家電屋さんに行ったときに私の作った製品がないかなと探してしまいます。見つけた時には自分の仕事が世の中と繋がっているのだと思い、嬉しくなりますね。最初は不安でもちゃんと向き合えば長く続けいけるのだと思いました。

 

\何度も辞めようと思ったけど、職場の人たちや環境に支えられた/

外川:就職前、介護福祉士である父にはよく相談して、やりがいや苦労した話などを聞き、仕事のイメージはできていたのですが、実際に働いてみると想像したよりも大変でした。何度も辞めようかと悩んだこともありましたが、職場の環境や周りの方に支えられました。相談できる上司や同期に看護やリハビリなど、様々な職種の先輩や友人がいたので、職場の環境、苦労話や仕事への向き合い方など意見交換ができたのがすごく救いになりました。そんなスタッフと支え合い、今では明るく楽しく働いています。

 

\いろいろな経験をさせてもらっている/

石田:ギャップはありませんでした。主にフロント業務を担当し、その他に事務や予約対応などサービス業全般の仕事をしています。それ以外にも人手が足りないときにはレストランにヘルプで入ったり、喫茶を手伝ったり、いろいろな経験をさせてもらっています。特にコロナ禍になってから、人との距離を取りながら自然の中でゆったりしたいと思われるお客様が増えて毎日忙しくしていますが、どの部署のスタッフもオン・オフも含めとても仲が良くてみんなでコミュニケーションを取りながら楽しく頑張っています。

 

\実際に働いてみて自分に合う仕事が見つかった/

大久保:私は就職してから3つの業務を経験し、金融窓口業務、次に集金や定期貯金のご提案などを行う金融外回り業務、今年からは貯金課に配属となり、資産運用の相談業務をメインに訪問させてもらっています。例えば「退職金をどうすれば良いか?」や貯蓄など資産形成の相談対応をしています。窓口や外回りより、組合員やお客様との距離がすごく近く、責任は重いですがやりがいを感じています。もともと人と話す仕事がしいたいと考えていた自分にピッタリだと感じています。いろんな部署で働いてみて自分に合う業務が見つけられました。

 

 

続きはvol.2をご覧ください→「先輩就職者 座談会」vol.2