就職が決まった高校3年生に聞いてみた「地元で働く選択肢 vol.2」

「就職が決まった高校3年生に聞いてみた」

 

 

「市内に働く場所がない」と思っていませんか?

 

市内には世界的な技術を誇る企業、身の回りの生活に密着した企業、100年続く企業など魅力あふれる企業がたくさんあります。高卒求人においてはコロナ禍にあっても依然として「売り手市場」の状況が続いています。

市内高校の卒業者のうち、就職者は約120人となっています。そのうち、市内企業に就職するのは約3割で、この割合が少しでも増えるよう市では地元高校・地元企業と連携して地元就職の促進に取り組んでいます。

今回は、令和4年4月から市内の企業へ就職が決まった高校生へ、就職先を決めるにあたって悩んだこと、なぜ地元で就職することを決めたのか、また、これから就職先を考える高校2年生の後輩へのアドバイスなどを聞いてきました。ぜひ、地元就職の機運を高めていきましょう!

 

 

篠山産業高等学校 西山 青空(にしやま せいら)さん

就職先:製造業

 

 

就職先はどこに決まりましたか?

丹波篠山市内の製造業に決まりました。主に仕掛釣具の製造販売をしている会社です。自分は子供の時から何かをコツコツ作業するのが好きで、製造に関わる仕事を探し始めたのがキッカケです。また国内だけでなく海外とも取引がある会社が地元にあることに純粋にすごいなと思い、丹波篠山のゆったりした雰囲気が好きで、地元に貢献したいと考え地元就職を決めました。

 

就職で迷ったことはありましたか?

最初は自分が何をしたいのか分からなくてすごく迷いました。そんなとき先生や両親に相談し、両親は好きなことをやったら良いと優しく励ましてくれました。一度は市外に出ようかな、販売の仕事に就いてみようかなといろいろ考えましたが、都会は人も多いし慣れない事もあるかも、なにより一人でコツコツする仕事が自分には向いているかもなど、自分自身の事を見つめ直し考え、不安を解消していきました。

 

4月から社会人ですが不安はありませんか?

仕事をしっかり覚えられるかも不安ですが、一番不安なのは人間関係が上手くいくかですね。それでも地元で働くことで地域に貢献したいという気持ちもあるので頑張っていきたいです。今はまだ社会に出ているわけではなく、一人でできる事も少ない、しっかり自分自身が自立できるようになったら休日の趣味などを充実させて行きたいと思います。

 

後輩へのメッセージ

まずは自分自身がどんな性格やタイプなのか知ることも大切で、そこからどんな仕事が自分自身に合っているか考えるのが良いと思います。何が得意か知ること、それが仕事になったら長く続けられるとも思うし楽しめると思います。

 

 

篠山産業高等学校 西田 真晴(にしだ まさはる)さん

就職先:製造業

 

 

 

就職先はどこに決まりましたか?

丹波篠山市内の製造業に決まりました。主に精密バネを作っている会社です。就職先を考え始めてどこにしようか悩んでいるときに、僕は給料や休暇など以外に毎日通う場所だから職場の人間関係や雰囲気が良い所に行きたいと思っていました。そんなとき、同じ職場で働いている親戚から「職場の雰囲気が明るくて楽しく仕事できるよ」と教えてもらい、そこから興味を持ちました。実際に応募前見学などに参加させてもらったときにも職場の皆さんが明るく気さくでウェルカムな雰囲気がとても良かった事がキッカケでした。また両親は「好きな所で働いたら良いよ、頑張っておいで」と言って背中を押してくれまいした。

 

4月から社会人ですが不安はありませんか?

覚える事も多いし多少の不安はあります。でも早く自立できるようにしっかり働いて、今後の将来のことを考えて行きたいです。

 

後輩へのメッセージ

いろんな企業の情報をしっかり集めて自分自身にどんな仕事があっているか考えて欲しい。僕のように実際にそこで働いている方の話を聞いてみるのも大切だと思うので、就職フェアなどのイベントを活用することも一つの方法だと思います。

 

 

篠山東雲高等学校 足立 義知(あだち よしあき)さん

就職先:製造業

 

 

就職先はどこに決まりましたか?

丹波篠山市内の製造業に就職が決まりました。主に洋菓子の製造をしている会社です。高校のフードインスティテュートという授業で地元の食材などを加工してパンをつくるなどの実習が好きで、将来食品製造の仕事に就けたら良いなと考えていました。子供の時からお菓子を食べるのが好きで、自宅でも姉と一緒に作ったりして、食品を作ることに興味があったので、やりたいことを仕事に選べたと思っています。

 

就職先で迷うことはありましたか?

高校の先生はもちろん家族にも相談しました。両親は「自分のしたいことをしたら良いよ。」「ここ(就職先企業)やったら兄も勤めているしどう?」とアドバイスをもらいました。兄からは「同じ職場に来るなら仕事もいろいろ教えてあげる」と言われ、職場の環境を事前に聞くことができたので、不安がなくなり、元々好きだった製菓の道に進むことを決めました。職場に知り合いが居るのは大きかったと思います。

 

4月から社会人ですが不安はありませんか?

職場では覚える事も多いと聞いているのでその部分が不安です。また兄にも迷惑をかけないように一生懸命がんばりたいと思っています。しっかり仕事を覚えてきたら、ちゃんと貯金もしてゲーム・筋トレなど休日の趣味などを充実させていきたいですね。

 

後輩へのメッセージ

学校で面接の練習をしたんですが、かなり本格的で緊張してしまったことがありました。でも何度も練習させてもらったので、実際の面接ではあまり緊張しなくて思っている事を伝えることができました。しっかり準備すれば大丈夫なので自然体で頑張って欲しい。いずれは兄が自分自身にアドバイスしてくれたようになりたいです。もし同じ高校から後輩が来たら安心させてあげたいですね。

 

 

 

篠山東雲高等学校 石田 千優(いしだ ちゆ)さん

就職先:介護事業所

 

 

就職先はどこに決まりましたか?

丹波篠山市内の介護事業所に就職が決まりました。せっかく自然環境の良い丹波篠山に生まれたのだから、農業を仕事にしたいなと考え、今の高校に入学しましたが、授業で「農福連携」という言葉を知り、関心を持ちました。そこから学校の意見発表のときのテーマを「農福連携」に決めて、深く掘り下げて調べていくと、その考えにすごく共感しました。元々おじいちゃん、おばあちゃんとお話するのが好きで、中学のときはボランティアなどで介護施設などに行った経験もあり、農業と介護福祉を連携できる就職先はないかと探し始めたのがキッカケでした。

 

4月から社会人ですが不安はありませんか?

もちろん不安はありますが、いろいろ考えても仕方がないので、まずは仕事をしっかり覚えて行きたいです。福祉に関しては高校では学んでいないので、新たなスタートとなるワクワク感もあります。また就職して3年後には介護福祉士の資格試験も控えているので、現場で学ばせてもらいながら資格の勉強もしていきたいです。もともと体を動かすのも好きだし、それを活かして自分の育った地域に貢献できるのは嬉しいです。

 

後輩へのメッセージ

まずは自分自身が何をしたいのか探していく。そこから本当にそれがやりたい仕事なのか、自分自身の性格に合っているかなど深く掘り下げて考えて欲しい。そのほうが自分にあったものが見つかりやすいと思います。

 




 

・担当者より

「自分自身のことを知る、企業のことを調べる」が就職先を決めるヒントになる。また、学校の先生や両親をはじめ、家族へ相談することで、自分の決断に背中を押してもらえているようでした。

丹波篠山市では地元就職を推進するために下記の内容を取り組んでいます。

 

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・企業紹介ガイドブック

 

求人を募集する市内企業の事業内容と魅力を紹介した冊子

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・新規学卒者就職奨励金

 

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