Classo2017女性特集・vol.4 苦手だったことが、一番好きなこと

苦手だったことが、一番好きなこと

「生まれ育ったまちが好きで、目標を持って学ぶために都市部に出る」。そんな選択をした方もいます。林瑠美さんは篠山市出身で大学は奈良へ、仕事は愛知県へと篠山を離れましたが自分の好きな篠山に戻って、カフェを開業するという夢を叶えました。

夢に出会えたこと。そのための仕事。

“歴史や古いものが好きで、最初は大学で歴史を研究して学芸員になりたかったんです。関西圏の大学で研究できる場所を探して、奈良の大学に進学しました。”

篠山を離れ奈良の大学に進学した林さんは、町屋で女性が一人で営むカフェに出会いました。それから自分のカフェを篠山で開業するという目標を持つことになります。 入学当初とは変わった夢を叶えるため卒業後、林さんは調理師の勉強をするために短大に通い、卒業後は篠山を離れて愛知県の飲食店に就職しました。

“ずっと実家にいたら親に頼っちゃうなって思って。離れた場所で一からやってみようと思ってたまたま縁があった愛知県へ仕事をしに行きました。約4年間、カフェの店員からスタートし最終的には店長に選んでもらって会社に経営も一から教えてもらう事ができたのは本当に良かったです。”

コミュニケーションが苦手だった。

“私、カフェの開業が夢だったのですが、人と関わることは実は苦手なんですね・・(笑)変な話なのですが、どっちかというとパンとかケーキとかを黙々と作ってる方が楽しいんですよ。でも、いざ開業したら、当然、人と関わりますよね。すぐに、逃げてた部分から引き戻されました・・”

「それも成長ですね」と話す林さん。今でも本当はコミュニケーションがあまり得意な方ではないそうなのですが・・

“でも、最近は少しづつ常連さんが増えてきていつも来てくれるおじいちゃんと話すのが本当に楽しいんですよ。ついこの前は、数人で来てたおばあちゃんが持ってきたみかんをみんなで分け合って食べたりしてて。(笑)私はそれを見てすごく嬉しいなあ、って思うんですよ。”

都市部の常識で考えると、カフェに来たお客さんが食べ物の持ち込みをする事はあまり普通ではないかもしれません。けれど、林さんにとってそんな出来事も「地元篠山で開業して良かった。」と思うところのようです。

自分でお野菜をつくる事が、私の休日。

“最近はお店でお料理に使う野菜やお米も、自分で作ってみてるんですよ。今まで全然やった事がないんですが、一から何かを作る事が好きで、自然が好きで。私にとっては仕事の息抜きみたいになってるんですよね。とても忙しい週とかもあるのですが、畑の時間をとることで、心がリセットされるんです。”

 

“そうしたら、自分で作った野菜だからお客さんともたくさん話ができるし、この前は常連さんから「苗たくさん作ったから一個あげるで」って苗をもらったり、逆に私も作った苗をあげたり、そういう事ができるようになった事も本当に楽しいんです。”

話をお聞きし始めた時に林さんは「コミュニケーションが苦手だ」とおっしゃっていました。ですが、カフェを開業して嬉しかった事を聞くと、そのほとんどがお客さんとのコミュニケーションのお話。カフェの経営者とお客さんの枠を越えて「人として繋がれる」事が楽しみで、それは人口が少ない田舎だからこそ叶えられるコミュニケーションの形なのかなと、林さんが楽しそうに語る姿を見ていて、そう感じました。

  • WORK

    最初は自分のセンスで「こんなお店にしよう」とお店づくりをされていたそうですが、お客さんと触れ合って意見をいただく中で、お客さんに店を作ってもらったと語る林さん。田舎のまちのコミュニティに溶け込むカフェとして、食べたいものや、欲しいものに答えられる存在になりたい。今のスタイルにこだわらず、どんどん変えていこうと思っているそうです。

  • FUN

    林さんがこれからinizioでやっていきたいことは、お店のファンづくり。人口も少しづつ減り、最近ではお店も増えてきているけれど、その中でもinizioを選んでくれる、会いに来てくれるファンに喜んでもらえるようワークショップをしたり、雑貨を置いたりして行きたいとお話してくださいました。

  • FARM

    自分で作り出す事が好きなんです、という林さんは畑の時間が趣味のような時間。「白いコーンを作ってよ」とリクエストを受けたり、「今年はスイカを作ろうかなあ」と考える時間も楽しんでおられるそうです。

□Aell info

Cafe inizio イニジオ

兵庫県篠山市東吹513 営業時間:11:00〜18:00 定休日:水曜日 電話:079-594-3366 WEB: https://www.facebook.com/CafeInizio/